息子たちの教育費を、どこに置いておくか。
これを考え直して、iDeCoの掛金を、最低額まで下げました。
先に書いておくと、iDeCoに積み上げたお金を動かしたわけではありません。
制度上、iDeCoの資産は途中で引き出せないので、移すこと自体ができないんです。
変えたのは、これから毎月いくら入れるかのほうでした。
教育費は「いつ使うお金か」で分けて考えた
うちの息子たちは7歳と5歳です。
大きなお金が必要になる大学進学は、どう考えても10年以上先になります。
一方で、塾や部活、進学のたびにかかるお金は、もっと手前で出ていきます。
同じ「教育費」でも、使う時期がぜんぜん違うんですよね。
僕はここを分けて考えることにしました。
近いうちに使うお金は、すぐ動かせる場所に。
だいぶ先に使うお金は、置いたまま育つ場所に。
どちらが正しいという話ではなく、我が家はこの分け方にした、というだけです。
大学の分は、子ども名義で別に置いている
大学でかかる分については、子ども名義のジュニアNISAに置いてあります。
入れたのは、2人それぞれの口座に同じ額ずつ。
積み立てていたのは2022年の夏ごろまでで、そこから4年、一度も足していません。
置きっぱなしのまま、いまのところ評価額は元本の2倍ほどになっています。
ただ、これで足りたと思っているわけではありません。
10年後に足りているかな、という程度です。
値動きのあるものなので、このまま増える保証もありませんし、そのときの学費がいくらかも分かりません。
確保できた、とは言えない。目処が立ったかもしれない、くらいの感覚です。
変えたのは、iDeCoの掛金だった
僕はもともと、iDeCoにそこそこの額を入れていました。
それを最低額まで下げて、そのぶんをNISAのほうに向けることにしました。
理由は2つあります。
理由1:原則60歳まで引き出せない
iDeCoの公式サイトには、こう書かれています。
原則として60歳にならないと個人別管理資産(拠出した掛金とその運用益)を引き出すことができません
iDeCo公式サイト(2026年9月11日確認)
受給できる年齢は、通算加入者等期間に応じて決まるとも書かれています。
老後資金としては、これで困りません。むしろ引き出せないことが、取り崩さずに済む仕組みとして働きます。
ただ、息子たちにお金が要るのは10年後、15年後です。
その時期に、iDeCoからは出せない。
ここが、僕にとっては大きかったです。
理由2:受け取り方のルールが変わった
もうひとつ、税制改正がありました。
iDeCoの一時金を受け取ったあと、退職金などを受け取るまでに一定の期間を空けないと、退職所得控除の計算で勤続期間が重複しているとみなされる、というルールがあります。
その期間が、これまでより長くなりました。
退職手当等(老齢一時金(確定拠出年金法の老齢給付金として支給される一時金をいう。以下同じ。)を除く。)の支払を受ける年の前年以前9年内に老齢一時金の支払を受けている場合には、当該老齢一時金等について、退職所得控除額の計算における勤続期間等の重複排除の特例の対象とする
財務省「令和7年度税制改正の大綱」(2026年9月11日確認)
適用は令和8年1月1日以後に老齢一時金の支払を受けている場合から、とされています。
僕は「これまでは5年空ければよかったものが、10年になった」という受け取り方をしました。
出口の設計が、それだけ窮屈になるということです。
入れたお金が60歳まで出せないうえに、受け取り方の自由度も下がる。
そこまでして寄せる枠ではないな、と思いました。
※制度の細かい適用は個人の状況によります。判断の前に公式情報や専門家でご確認ください。
それでも、やめてはいません
iDeCoには、公式サイトに挙げられている税制優遇があります。
- 掛金が全額、所得控除(小規模企業共済等掛金控除)の対象になる
- 運用益が非課税で再投資される
- 受け取るときも、退職所得控除または公的年金等控除の対象になる
とくに掛金の所得控除は、毎年の税金に直接効きます。
だから解約はせず、最低額で続けています。
いまの積み方と、承知しているリスク
現在は、NISAのつみたてに毎月決まった額を自動で入れています。金額はぼかしますが、「なくても生活が回る額」です。
いま残している形
- iDeCoは最低額で継続。老後の枠として細く残す
- 小規模企業共済も、少額のまま維持。解約はしていない
- 生活防衛資金は投資と別に確保。ここには手をつけない
そのうえで、承知しているリスクもあります。
- NISAは元本保証ではありません。増えるときも減るときもあります
- 使いたいタイミングで値下がりしている可能性があります。売却してから現金になるまでにも日数がかかります
- iDeCoの掛金を下げた分、毎年の所得控除は減ります。目先の節税額は確実に落ちます
3つ目は、はっきり損している部分です。
それでも、使いたいときに使える状態を優先しました。
NISAの枠について、確認したこと
制度の数字は、金融庁のサイトで確認しました(2026年9月11日時点)。
- 生涯を通じての非課税保有限度額は1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円)
- 年間の投資枠はつみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円で、併用すると年間360万円
- 売却した場合、翌年以降に、売却した商品の簿価の分だけ非課税投資枠が復活して再利用できる
最後の「枠が復活する」は、教育費のように途中で使う前提のお金を置くうえで、僕には大きい点でした。
使っている証券口座
NISAもiDeCoも、僕は楽天証券を使っています。
選んだ理由は、こうです。
- 普段から楽天のサービスを使っていて、アカウントがつながっていた
- 画面やアプリが見慣れていて、分かりやすかった
他社と細かく比べたうえで選んだわけではありません。
続けられるかどうかが一番大事だと思ったので、すでに慣れている場所にした、というだけです。
手数料や取扱商品、口座開設の条件は変わることがあるので、検討する場合は公式サイトで確認してください。
自分の条件を整理するなら
同じように迷っている方がいたら、金額の前に、この順で整理すると決めやすいと思います。
- そのお金を、何年後に使うのか(大学なのか、もっと手前なのか)
- 使う時期に引き出せる場所にあるか(60歳まで出せない場所に入っていないか)
- 値下がりしていても待てる期間があるか
- いま減らしていい節税額はいくらか(所得控除を手放す分の損は毎年確実に出ます)
僕の場合は、2番目でiDeCoが外れました。
ここは家庭ごとに答えが変わるところなので、我が家はこう判断した、というくらいで読んでもらえたらと思います(^^)
制度の内容は変わることがあります。判断の前に、必ず公式の情報でご確認ください。僕は税理士やFPではありません。
