会社を作ったら、次は法人口座。
登記も終わってるし、サイトもある。Kindleも出してる。
なので、どこか一つくらいは普通に作れるだろうと思ってたんですよね。
でも実際は、
- ネット銀行で2行連続の審査落ち
- 信用金庫では、本店所在地が対象エリア外で門前払い
- 4行目でも追加書類を求められる
という流れでした。
会社を作るより、銀行口座の方が大変なんじゃないか・・と、本気で思いました(笑)
それでも4行目では、売上ゼロの状態から、実際にやってきたことを12ページの資料にして提出。その後、法人口座を開設できました。
今回は、そのとき何を出したのかまで、そのまま書いてみます。
※銀行の審査基準や、実際の通過理由は公開されていません。この記事は、2026年に僕が新設法人で申し込んだときの一例です。
1行目と2行目は「総合的判断」
最初に申し込んだのは、PayPay銀行でした。
結果は見送り。
届いたメールには、こう書かれていました。
当社へお送りいただきました申込書類等を確認させていただいた結果、残念ながら総合的判断により口座開設手続を見送らせていただくこととなりました。
続けて「なお、審査の内容などについてはお答えできません」とも書かれています。
つまり、何が問題だったのかは教えてもらえません。
次に申し込んだのが、住信SBIネット銀行。
ここは、正直通るだろうと思ってました。
会社は実在してるし、サイトにも記事がある。Kindleもすでに販売中で、アフィリエイトサービスとの提携も始まっていたので。
ところが、こちらも見送りでした。
2行連続で落ちると、さすがに不安になります。
何か書類を間違えたなら直せます。でも、理由が分からないので、どこを直せばいいのかも分かりません。
「売上がまだないから?」
「新設したばかりだから?」
いろいろ考えましたが、本当の理由は分からないままです。
3行目は審査にも進めなかった
ネット銀行がだめなら、今度は対面で相談できるところにしよう。
そう考えて、信用金庫にも相談しました。
ところが、ここは審査以前の問題でした。
会社の本店所在地が、その支店の対象エリア外だったんです。
事業内容を見てもらうところまで進まず、いわゆる門前払い・・。
2行は審査で落ちて、1行は審査にも進めず。3行ともだめでした。
会社を作るときは、必要な書類を揃えて、間違いを直せば前に進みました。
でも銀行は、同じ感じでは進みません。
このあたりで、ようやく分かりました。
役所は「書類が正しければ通る」ゲーム。銀行は「商売の実態があるか」を見るゲーム。
同じ手続きに見えて、まったく別の競技だったんですよね。
設立を考え始めたところからの流れは、マイクロ法人設立の全記録にまとめています。
4行目から、追加書類の連絡が来た
4行目に申し込んだのが、GMOあおぞらネット銀行でした。
しばらくして、法人口座開設ナビに「追加のお手続きをお願いいたします」という通知が届きました。
【事業内容確認書類】として、こう書かれていました。
直近の事業活動状況が確認できませんでした。過去半年以内に作成・更新されている追加書類のご提出をお願いします。
ポイントは「過去半年以内に作成・更新されている」という条件でした。
会社の売上は、まだゼロ。
請求書もなければ、取引先との契約書もありません。
最初は「出せるもの、ないんじゃないか」と思いました。
でも、よく考えたら、売上がないことと、何もしていないことは別なんですよね。
Kindleはもう販売されています。
アフィリエイトサービスにも登録して、広告主との提携が始まっています。
サイトには、公開済みの記事が13本あります。
お金はまだ生まれてない。
でも、お金を生むために動いてきた跡は残っていました。
銀行が求めていたのは、こういう書類だった
通知には、どんな書類を出せばいいのかの例も、具体的に書かれていました。
大きく3つです。
① 販売状況が分かる書類
- 収益や売上が確認できるシステム管理画面のキャプチャ画像(ECサイトの管理画面など)
- 締結済み・双方調印済みの各種契約書
- 他社発行の発注書、支払明細書など
- 自社発行の請求書、納品書など+それに対応する入金が確認できる口座明細
② 商品仕入などを行っていることが分かる書類
- 他社発行の請求書、納品書、支払明細書など
③ 第三者と準備や商談、取引をしていることが分かる書類
- 取引先とのやり取りの状況が分かるメールなどのキャプチャ画像
ここには但し書きもついていて、挨拶や日程調整だけのメールではダメ。取引内容や商談内容など、事業に関する具体的な記載があるものを、一連のやり取りが分かるように複数通、とのことでした。
逆に、出しても受け付けてもらえない書類
個人的に、ここが一番大事なところだと思いました。
登記簿謄本、定款、規約、税理士・司法書士との契約書、オフィスの契約書など、業種を問わず必要となる書類では受付できません。
会社がちゃんと存在していることを示す書類は、いくら出してもダメだということです。
登記簿謄本を出せば信用してもらえるんじゃないか、と思っていた僕には、なかなかの一撃でした(笑)
銀行が見たいのは「会社があるかどうか」ではなく、「商売が動いているかどうか」。
もう一つ、地味に効いてくる条件があります。
「過去半年以内に作成・更新されている」ことです。
昔に作ったきりの資料では足りません。今も動いていることが分かるものを、ということですね。
請求書もない。契約書もない。仕入れもしていない。
この中から、僕に出せるものは何か。考えて集めたのが、次の資料でした。
売上ゼロの僕が、証拠として出したもの
実際に集めたのは、次のような資料です。
- KDPの管理画面(Kindleが販売中だと分かる画面)
- Amazonから届いた出版完了メール
- Amazon上に公開されている本の販売ページ
- アフィリエイトサービスの提携画面
- アフィリエイトサービスの活動レポート
- サイトに公開していた記事13本

これらを、スクリーンショットのままバラバラに送るのではなく、12ページのPDFにまとめました。
各ページに資料番号をつけて、出典URLと取得日も記載。
作成にはChatGPTも使いました。
ただ、AIに架空の事業計画を作ってもらったわけではありません。
実際に存在している画面やメールを、銀行の担当者が確認しやすい順番に並べただけです。
売上があるようには見せられません。
まだゼロなので、そこはゼロのままです(笑)
その代わり、「まだ売れてはいないけど、商品を作って、販売する場所まで用意している会社です」ということは伝えられると思いました。
もう一つ、提出前にやったことがあります。
このサイトのどこにも、運営している会社の情報を載せていなかったんですよね。
銀行からすると、サイトと会社が同じものだと確認できません。
なので、運営会社の情報を載せるページを作って、サイトと会社をきちんと結びつけました。
資料をどれだけ揃えても、そもそも「このサイトとこの会社が同じもの」だと分かる作りになっていなければ、意味がなかったと思います。
12ページを提出したあと、口座を開設できた
追加資料を提出して、審査結果を待ちました。
そして、口座開設の連絡が来ました。
2行で審査落ち。1行は対象エリア外。
4行目で、ようやく法人口座を開設できました・・!
銀行から審査の中身を教えてもらったわけではないので、「この12ページが決め手だった」とまでは断定できません。
僕に分かる事実は、
- 「直近の事業活動状況が確認できませんでした」として、過去半年以内の追加書類を求められた
- Kindle、ASP、サイト記事などを12ページにまとめて提出した
- その後、口座を開設できた
ということです。
なので、同じものを出せば誰でも通る、という話ではありません。
ただ、もし売上ゼロで「提出できるものが何もない」と思っているなら、商品を作った画面、公開ページ、提携メール、活動レポートなどは残ってないでしょうか。
売上ゼロでも、事業活動の証拠までゼロとは限りません。
僕の場合は、それを集めて順番に並べたことで、初めて会社の実態を見てもらえたように感じました。
会社を作った証明と、商売をしている証明は違った
会社を作るまでは、書類の空欄を埋めることばかり考えてました。
定款、登記、税務署、社会保険。
必要なものを調べて、一つずつ出していく。
でも銀行に必要だったのは、会社が存在する証明だけではありませんでした。
この会社で何をしていて、何を売ろうとしているのか。
そのために、今まで何をやったのか。
それを言葉だけではなく、実際の画面や記録で見せることでした。
追加書類の連絡が来たときは、「まただめなのかな」と思いました。
でも結果的には、そこが初めて事業の中身を見てもらえる場所だったんですよね。
3行だめだったあとでしたが、折れずに出してみてよかったです(^^)
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