法人口座のWeb面談では、何を聞かれるのか。
これから受けるとなると、気になりますよね。
僕が一番不安だったのは、自分の事業をうまく伝えられるかということでした。治療院とは別に作った会社なので、話がややこしいんです。
なので、けっこう準備しました。ChatGPTで9ページの対策メモを作って、想定問答は20問。
ただ、結果から言うと、その面談で一番効いたのは、用意した20問ではありませんでした。
その前に:口座はもう1つ持っていました
僕は個人事業で治療院をやりながら、2026年7月にコンテンツ事業のための合同会社を作りました。
最初の法人口座を開くまでは、ネット銀行2行で見送り。信用金庫では本店が対象エリア外で、申し込みが進みませんでした。4行目のGMOあおぞらネット銀行で、ようやく開設できています。
▶ 法人口座が2行で審査落ち。売上ゼロの新設法人が、4行目で開設できるまで
では、口座があるのに、なぜもう1行つくったのか。
予備です。メインの1行が使えなくなったとき、税金や社会保険料の支払いまで止まってしまうので。あれだけ苦労したので、開けるうちに開けておこうと思いました。
面談の15分前に、思い出したこと
パソコンの前に座って、メモを最後に読み返していたときです。
ふと、手が止まりました。
そもそも僕は、なんで会社を作ったんだったか。
きっかけは社会保険料です。国民健康保険が高くて、しかも来年はもっと上がると分かった。それで動いた。これは本当のことです。
ただ、もっと前から思っていたことがありました。
オンラインで何か事業をやってみたい。
ずっと「いつかやりたいな」のままでした。治療の仕事は好きだし、目の前の患者さんもいる。忙しさを理由にして、何年も先延ばしにしていたんです。
社会保険料の話がなかったら、たぶん一生そのままだったと思います。
準備していた答えは、税金と社会保険の説明から入る形になっていました。間違ってはいません。
でも、それは本当の順番ではなかったな、と。
だから「なぜ法人化したのか」に、こう答えました
面談が始まって、2つ目にその質問が来ました。
僕は、節税の話から入りませんでした。
今は治療院の対面の仕事が主ですが、もともとオンラインで事業をやりたかったんです——そう答えました。
用意した言い回しではありません。15分前に思い出したことを、そのまま話しただけです。
相手がそれをどう評価したのかは分かりません。ただ、自分の言葉で話せたという感覚は、はっきり残りました。
実際に聞かれた8つの質問
聞かれた内容は、次の8つでした。言葉をそのまま書き起こしたものではなく、内容をまとめています。
- 法人の事業内容
- 法人化した理由
- 個人事業で何をしているか、その経歴
- 会社名の由来
- 資金の出所
- ほかに持っている銀行口座
- 三井住友銀行を選んだ理由と、知ったきっかけ
- 最初に入金できる金額
並べてみると、事業の話は最初の3つだけなんですよね。
残りの5つは、事業内容というより「あなたは誰なのか」を確かめる質問に見えました。
会社名の由来を聞かれて、そこから一段深く
4番の流れは、こうでした。
会社名の由来は何ですか、と聞かれたので、子どもの名前のイニシャルですと答えました。
そうしたら、ちなみにお名前は、と聞かれました。
会話の流れが自然だったので、そのときは特に何も思いませんでした。普通に答えて、次の質問に進んでいます。
引っかかったのは、あとから振り返ったときです。
あれは、僕の人となりと、作り話かどうかを見ていたんじゃないかなと思いました。用意してきた台本なら、一段掘られると続かないので。
もちろん、これは僕がそう受け取っただけで、銀行がそう説明したわけではありません。
他行の口座も、支店名まで聞かれました
6番も同じで、一段深く入ってきました。
ほかに口座はありますか、と聞かれてGMOあおぞらと答えると、支店名まで聞かれます。
ネット銀行の支店名なんて普段は意識しないので、少し慌てました。面談の前に、自分の口座情報はすぐ見られるようにしておいたほうがいいです。
20問用意して、完全にカバーできたのは3問
事前に20問。実際に聞かれたのは8つ。そのうち、準備した問答で完全にカバーできていたのは3つでした。
まったく想定していなかったのは、会社名の由来と最初に入金できる金額の2つです。
それでも、答えに詰まった質問はありませんでした。
画面には共有ボタンもありましたが、資料を見せるよう言われることはなく、9ページのメモは開くことすらなく終わりました。
12分で終わって、ほっとしました
30分の枠が、12分で終わりました。
正直に言うと、ほっとしました。
20問を当てられたわけではないのに、なぜ詰まらなかったのか。
振り返ると、メモを作った意味は、答えを覚えることではありませんでした。20問ぶん、自分の事業を言葉にさせられたこと——それ自体が準備だったんだと思います。
そして、その延長線上で、面談の15分前に本当の動機を思い出した。
資料は、見せるためではなく、自分が話せるようになるために作るものだったんですね。
おまけ:開いたあとに、維持の条件があります
これから作る人向けに、もう1つだけ。
この口座には未利用口座管理手数料があります。
公式サイトの案内では、1年以上、入金・振込・払戻しなどの取引がない場合に、年1,100円(税込)が引き落とされるとされています。
手数料の引き落としや利息の入金など、銀行側による入出金は、この「取引」には含まれません。
免除される条件もありますが、細かい内容は銀行が公開している「未利用口座管理手数料についてのご説明」という資料にまとまっています。金額も条件も変わることがあるので、最新の内容は公式サイトで確認してください。
僕の場合は、予備としてつくった口座なので、放っておけば取引はゼロのままです。
せっかく面談まで通った口座なので、いくらか残高を入れたうえで置いておくことにしました。
設立を考え始めたところからの流れは、マイクロ法人設立の全記録にまとめています。
